目がチカチカしたり頭がぼーっとするような症状が続く

（1）考えられる原因についてお答えします。
①自律神経の乱れ（起立性低血圧・軽度の脳貧血など）
着替えや歯磨きの最中に「血の気が引く」「ふわっとする」などの症状は、自律神経の調整障害や起立性低血圧の兆候のことがあります。
ストレス・睡眠不足・生活リズムの乱れが引き金になることもあります。

②眼精疲労・VDT症候群（テクノストレス眼症）
スマホやテレビを見たときのチカチカ、特に赤い色がまぶしいと感じるのは眼精疲労の一種です。
画面の凝視によりピント調節機能が低下し、頭痛や集中力の低下を引き起こすこともあります。

③ 睡眠の質の低下
6時間寝ていても、眠りが浅いと脳が十分に回復できず、ぼーっとしたり集中力が低下したりします。
睡眠時無呼吸症候群のような隠れた睡眠障害も若い男性に稀にあります。

④鉄欠乏性貧血やビタミン不足
特に20代男性でも、食事内容によっては鉄やビタミンB群の不足で、集中力の低下やふわふわ感、目の不調を感じることがあります。

⑤ 片頭痛の前兆や軽い閃輝暗点
「赤色が刺激に感じる」「画面を見るとチカチカ」は、片頭痛や閃輝暗点の前兆に似た症状のこともあります。
頭痛を伴わないタイプ（無痛性片頭痛）も存在します。

（2）受診すべき診療科についてお答えします。
まずは脳神経内科がお勧めです。
視覚異常に加えてぼーっとする症状があるため、脳や神経系の評価が最優先です。
貧血の検査は内科でも可能です
次に「眼科」で眼精疲労や視神経異常のチェックをお勧めします。

（3）日常でできる対策についてお答えします。
①画面を30分ごとに5分休むようになさってください。
（20-20-20ルール：20分ごとに20秒間、20フィート先を見る）
②スマホやPCのブルーライトカット設定を有効化またはフィルム使用なさってください
③画面の明るさを落としてください。
④水分を十分にとり、ゆっくり立ち上がるようになさってください。
⑤自律神経を安定させるため、湯船に浸かってリラックスなさってください。
⑥貧血が心配であれば、レバー・赤身の肉・納豆・卵など鉄分の多い食事を意識して摂ってください。
⑦医師に相談のうえ 、鉄分やビタミンB12、葉酸のサプリメントを試してみてください。
疲れ目対策にルテインやブルーベリーエキスなども有効です。

疲労やストレスによる自律神経の乱れ、眼精疲労が原因かもしれません。適度に体を休めたり気分転換を取り入れたりしてはいかがでしょうか。スマホやパソコンの使用を減らし、目を休めることも有効だと思います。

閃輝暗点のようなものでしょうか。
くり返すようであれば神経内科を受診すると良いですよ。

自律神経失調の可能性もありますし、片頭痛ようの症状の可能性もあります。規則正しい生活習慣を意識付けされること、ストレス管理でしっかりストレス対処を行うこと、温度管理で急激な寒暖差を避け、快適な室温を保つこと、十分な水分摂取（2L/日）を心がけ、脱水を防ぐなども対処としては有効です。神経内科でも良いですがそこで改善なければ、場合により漢方薬も有効ですので漢方外来等でもご相談いただけるのがと適した処方もいただけるかと思います。