肛門回りの痒みが治らない
半年ぐらい前から肛門回りが痒くなり、しばらく様子を見てても自然治癒しないので、皮膚科クリニックで診察してもらうことにしました。結果は皮膚炎と診断され医療用医薬品(1番「へバリン類似物質油性クリーム」、2番「モメタゾンフランカルボン酸エステル軟膏」、3番「アクリノールチンク油」)を処方してもらい指示どおり重ねて塗布しました。1週間ほど塗布しましたが、効果がなく、患部が広がった感じとなったので、3か月程度塗布を止めてほっておいたのですが、ウオシュレットの水が当たっても痛みが出てきたので、同クリニックで再診してもらうと、これは治癒はしないかもしれないとも言われ、別の医療用医薬品「アズノール軟膏」を処方してもらいました。現在はこの薬を塗布して2週間程度になりますが、やはり効果が現れません。痒みは継続するわけではなく、1日に数回感じる程度なので、我慢はできますが、日々患部の違和感は感じますし、こすれて痛みを発生する時もあります。
このような症状ですが、薬効なく今後とも我慢して過ごすしかないのでしょうか。
また、排便時には軽い痛みを伴いますが、このような皮膚炎は肛門内部にも炎症が拡がる心配はないのでしょうか。
半年以上続く肛門周囲のかゆみや痛みが改善しない場合、単なる皮膚炎ではなく、肛門部のカンジダ感染・痔・肛門周囲炎など他の原因が関与している可能性があります。現在の治療で効果が見られない場合、肛門科や消化器科を受診し、より専門的な診察を受けることをおすすめします。
また、肛門内部への炎症の広がりについてですが、皮膚炎が悪化すると、肛門周囲の皮膚が傷つき、細菌感染が起こる可能性があります。排便時の軽い痛みがあるとのことなので、痔や肛門裂傷の可能性も考えられます。
治療のポイントとして、原因に応じた適切な薬の変更(抗真菌薬や抗炎症剤など)が必要になることもあります。また、刺激を避けるために、ウォシュレットの使用を控え、ぬるま湯での洗浄に切り替える、通気性の良い下着を着用する、刺激物を避けた食事を心がけるなどの対策も有効です。
改善しない場合は、皮膚科ではなく肛門科で再評価を受けることを強くお勧めします。