言葉の遅れと癇癪があれば発達障害の診断がつくものなのでしょうか

3歳6ヶ月の娘が言葉が遅く3ヶ月前から医療機関でリハビリを受けています。
通い始めた頃は単語だけだったのが、最近になって急に文章を話し出しました。
トイレや着替えなども日常生活も自立していて、リハビリにおいても先生とコミュニケーションをとっていて、言葉の遅れ以外は何ら問題がないようにみえてました。
しかし、リハビリを開始してから初めての診察で、十分な聞き取りもなく自閉症スペクトラムと診断を受けました。
しかし、私も家族も言葉の遅れ以外に娘に発達の遅れを感じたことがなかったので、どういった部分でそのような評価なのかをお聞きしましたが、具体的な話はなく、ただ私が「娘に癇癪があって、今まで大きな癇癪が2回あった」という話からの判断だということです。
大きな癇癪があるのはこだわりがあるからだということですが、特に娘にこだわりはなく、お菓子を買ってくれないや、スマホを見せてくれない等での癇癪です。ときどき癇癪はありますが、癇癪になったら相手をしないを徹底していたら徐々に癇癪も減ってきました。
対人関係の困難さもあると言われましたが、普通にお友達とも遊びますし、相手の表情をよんで助けたりもできます。リハビリの先生にもどの部分が問題なのか聞いてみましたが、「娘さんの場合は知的にコミュニケーションが取れてます」と言われました。検査等も特にされておらず、数値化されたものもないので何をもって診断されたのかいまいち分かりません。
言葉の遅れと癇癪があれば発達障害の診断がつくものなのでしょうか。

行動発達小児科医

子どものこころの専門医です。発達障害を多く診ています。
後出しジャンケンみたいでごめんなさい。すでに多くの回答がでていますが、私の意見としてちょっと違う事を書きます。でも私の考えは少数派なので、その点差し引いて読んで下さい。
・十分な聞き取りもなく自閉症スペクトラムと診断を受けました:「自閉症スペクトラムじゃないとこういう事は起こらないよね」という特徴的な行動が分かる子が一部にいるのは確か。実際に私も、診察室に入ってイスに座るまでの2mの間の振る舞いで「あ、この子きっと自閉症スペクトラム」と気付く子はいます。でも、座った途端に診断を言う訳ではなく、それを固める証拠を探していく・その上で保護者に説明して疑問点を聞いてまた説明して「確かにそうだよね」と納得して初めて診断として意味を持つ。そういう意味ではこれは確かに説明が不十分だし、この子がそうした「2mで診断出来る子」かどうか分からない。
・3歳過ぎまで単語しかしゃべれなかった子が数か月で文章を話せるようになるのは、「標準的な言葉の発達」からは外れる事。この子は言葉の遅れがあった事は確かだけれど、その原因は①知的な遅れか②言語コミュニケーションの特徴として起こる事が大半。でも①ならばいくらリハビリ受けても数か月で文章レベルまでの発達は起こらないので、恐らくこの子の言葉の遅れは②(=言語コミュニケーションの特徴)と考える。これは自閉症スペクトラムの特徴の一つ。
以下他のDrの回答について。
・通常は発達検査や観察を通じて判断されます:発達検査はあくまで発達の遅れを診る検査で、自閉症スペクトラムの診断は出来ない
・発達検査で凸凹がありますと発達障害の診断がつきます:凸凹(アンバランス)があっても問題なく生活していて受診することのない人は山ほどいる
・「かんしゃく」は発達障害とは関係ありません:自閉症スペクトラムの特性として「思いどおりにならない事が受け入れられない・許せない」があり、そうした場面で興奮かんしゃくを起こす自閉症スペクトラムの子は多い。この子の「お菓子を買ってくれない・スマホを見せてくれないからかんしゃくを起こす」も当てはまる可能性はあるけれど、それが「年齢相応の当たり前の範囲」なのか「それを外れること」なのか、頂いた文字情報だけでは分からない。
・コミュニケーションに困ってなければ発達障害と診断する必要はありません:コミュニケーション以外の点で困って受診する子はたくさんいる

塩川 宏郷

発達障害は発達の経過と行動面の特性で診断します。検査で診断するものではありませんし数値化された基準もありません。言葉の遅れのあるお子さんが自閉スペクトラム症と診断される確率は60%程度です。「かんしゃく」は発達障害とは関係ありません。診断名は療育や福祉的な支援をする場合に必要です。医療機関で保険診療の枠組みで治療を受ける場合にも必要になります。名札のように取り外しできますので、あまり診断名にこだわらずお子さんのニーズにご対応いただければと思います。

現役小児科医

診断に戸惑われるお気持ち、よくわかります。発達障害は検査だけでなく、行動やコミュニケーションの様子を含めた総合的な判断が必要です。癇癪や言葉の遅れのみで即断するのは一般的とは言いにくく、ご指摘の通り、どの点を根拠にしたのかを丁寧に説明してもらう権利があります。必要に応じて他の専門機関での評価を受けてみるのも一つの方法です。お子さまの様子からは、成長の過程にあるように感じられます。

お手伝い

言葉の遅れや癇癪だけで自閉症スペクトラムと診断されるのは不自然で、通常は発達検査や観察を通じて判断されます。診断に納得がいかない場合、別の医療機関でセカンドオピニオンを受けるのも一つの方法です。お子さんの成長を見守りながら、必要に応じて専門家と相談を続けるのが良いでしょう。

小児科30年勤務医

発達障害は白黒あるかないかはっきりしたものではありません
特にお母さんがお困りでなければそのようなことは考えなくてよろしいと思います
言葉の早い遅いは非常に個人差があるものです
文面の内容からは普通の女の子さんのように思われます

千葉県の小児科

言葉の遅れと癇癪だけで発達障害と診断する事はないと思います。記載してくださった事からは、自閉スペクトラム症の傾向は小さいと思ちますし、癇癪の時には相手にしないなど適切に対処をされていると思います。

aaa

言葉の遅れと癇癪があると、発達障害は疑われると思いますが、
最終的な診断に至っては、もう少し慎重な対応が望まれますね。

千葉の小児科医

発達検査で凸凹がありますと発達障害の診断がつきますが、先生のさじ加減で診断されたりされなかったり、グレーと判断されたりします。娘さんは娘さんのペースでどんどん成長されていますので、あまり心配する必要がないと思われます。ただ親子共にサポートが必要と感じた場合、そういった診断があるとスムーズに区のサポートや学校のサポートを受けられることがありますので、診断を受けておくことは良いと思います。

本内容は病気の治療の根拠として使用できませんので、その点を十分に理解し、医療機関を受診するかどうかはご自身で判断し、リスクは自己負担でお願いします。