顔右半分、触れると激痛、昔から繰り返すこのヒリヒリ何?三叉神経痛とは違う?
1日前から顔の右半分の皮膚(特にフェイスライン)がヒリヒリします。何もしていなければすこーし痛い(まばたきをすると目周りの皮膚が痛い)程度ですが、少しでも何かが触れるととても痛いです。
痛みの種類としては三叉神経痛だと思うのですが、たまに痛むのではなく常に痛い状態です。この場合、顔だけではなく頭皮も痛いことが多いです。
この症状は高校生くらいの頃からたまにあって30歳になったあたりから3ヶ月に1度くらいの頻度でなります。だいたい1週間〜2週間で症状は自然になくなります。
顔の帯状疱疹かと思ったりもしましたが、昔からよくなるので違うのではないかと思うのですが…。
これはいわゆる一瞬電撃が走るような神経痛ではないと思うのですが何なのでしょうか。
(1)考えられる原因についてお答えします。
1. 皮膚知覚過敏(神経性疼痛)
特に三叉神経第2(上顎枝)〜第3枝(下顎枝)に沿って、皮膚が過敏になります。
痛みは「ヒリヒリ」「触れると痛い」「皮膚が焼けるよう」という性質が多く、帯状疱疹後神経痛や慢性痛の一種として見られます。
電撃痛ではないため、典型的な三叉神経痛とは異なりますが、「非定型三叉神経痛(持続性三叉神経痛)」という分類もあります。
2. 非定型顔面痛(Atypical Facial Pain)
女性に多く、明確な原因は見つからないが、慢性的・反復的に起きる顔面の痛みです。
ヒリヒリ、重だるい、持続的といった痛みの表現が多く、精神的ストレスや自律神経の乱れの関与も指摘されています。
3. 慢性の軽度神経障害
顔面部で過去にウイルス感染(帯状疱疹など)や外傷、歯科処置などの刺激がきっかけで、神経が軽く傷つき、それが再発性の過敏を起こしている可能性があります。
過去の帯状疱疹感染が関係することがあります。
4. 隠れ帯状疱疹(ヘルペス・ゾスタシヌーダ)
水痘・帯状疱疹ウイルスが皮疹なしで神経痛だけを起こすことがあります。
一見「帯状疱疹ではなさそう」と思っていても、繰り返す場合や痛みだけが残る場合にはこのパターンも可能性があります。
①片側のみのヒリヒリ感:帯状疱疹の可能性:高い
②触れると激痛:帯状疱疹の可能性:高い
③発疹(過去に)または水疱:帯状疱疹の可能性:高い
④同じ場所に何度も再発:帯状疱疹の可能性:やや高い
⑤発熱や倦怠感を伴う:帯状疱疹の可能性:高い
(2)対応・治療についてお答えします。
頻繁に繰り返すようであれば、一度ペインクリニックや神経内科、脳神経外科での評価が有効です。
治療候補としては以下のようなものがあります。
(1)リリカやタリージェなどの神経障害性疼痛用薬
(2)漢方(例:桂枝加朮附湯、釣藤散など)
(3)ビタミンB12製剤(メチコバールなど)
三叉神経痛の場合、洗顔や食事の際に顔が特に痛むことが多いですが、そのようなことはないでしょうか。お話を伺う限りでは、まだ三叉神経痛とは言い切れませんが、神経内科で相談したら良いと思います。
確かに三叉神経痛の可能性はあります。
症状についてはバリエーションがあります。
軽ければ様子見でも良いですが、続くようであれば近所の神経内科を受診すると良いですよ。
おっしゃる通り神経痛のような印象を受けます。三叉神経痛の原因になるようなものがないか1度脳外科では評価を受けていただくことが望ましいです。そこで特別な問題がなければ痛みのコントロールが中止になりますので、ペインクリニックなどでもご相談いただくと良いでしょう。