50代男性、股関節が痛くて歩くのが辛そうです。

50代男性、股関節が痛くて歩くのが辛そうです。病院には行っていますが軟骨の減少?が原因で、あまり動かさないように(たくさん歩かないように)とのことでリハビリする方向ではないようです。鎮痛剤を貰っていますが、治療というか改善策は頂けていないようです。手術(人工関節)しか治す方法はないでしょうか。

宮本 浩次

お話からは変形性股関節症などが疑われます。
変形性股関節症は加齢によって関節軟骨がすり減る疾患で一種の老化ですから、残念ながら疾患自体は治ることはなく進行します。如何にしてこの疾患とつき合っていくかが大切です。
負担をかけない生活を心掛け、痛みがない範囲でのウォーキングなど、適度な運動で股関節周囲の筋肉を鍛えることが重要です。
痛みを放置していると日常生活で問題になることが多いので、ロキソニンなどの鎮痛消炎剤やトラムセットなどの弱オピオイドを適宜使用したりします。
これら保存療法で効果がないときは人工股関節置換術つという手術を考慮します。

taka991120

白蓋形成不全や変形性股関節症の場合、股関節周囲の全ての筋の筋力強化を行うと、筋力により大腿骨頭が臼蓋側に引き付けられる形となり、逆に関節面への圧縮力が強く働く形となり股関節の疼痛の悪化を励起することがあります。
保存療法として筋力強化を施行する場合には、股関節外転筋のみの筋力強化となります。側臥位(横向き)になって、上側の脚を膝関節を伸ばしたまま側方に挙上します。10~20cm程度の挙上で十分です。挙上したら10秒程度静止してください。10回程度から開始して疼痛に応じて回数を増やしてみてください。

40代整形外科医

MRIなどでも検査はしていただくと良いと思います。骨内までダメージがある場合、手術も必要と言うこともあります。以前はなるべく人工関節は年齢が遅くなるまで待つということが多かったですが、最近では年齢が若くても人工関節を行って日常生活が送りやすくなるようにするということは増えて来ています。ただ将来的に一部部品の交換などが必要ということはあります。

tachi-med

変形性股関節症で、内服薬やリハビリでも症状が続くようであれば、やはり人工関節の適応となってくると考えます。

とある千葉の整形外科医

変形性股関節などということでしょうか
ある程度筋力トレーニングなどは有効ではないかと思いますが、この情報だけでは判断が難しいです。もう一度担当医にその状態の評価を受けてください。

工藤 宏之

変形性股関節症や関節唇損傷の程度や状況によって異なります。主治医にご確認いただく事項でしょう。

本内容は病気の治療の根拠として使用できませんので、その点を十分に理解し、医療機関を受診するかどうかはご自身で判断し、リスクは自己負担でお願いします。