内視鏡でポリープが見つかった場合、何の病気の可能性があるか。
腹痛など酷い症状はないが、残便感などあり、心配だったため、大腸内視鏡検査を受けました。
一つポリープが見つかり、医師には悪いものではなさそうですよと言われ、ポリープを検査にかけ、現在、数日間結果を待っている最中なのですが、
そのポリープが悪いものだった場合、癌という事で、癌以外の何かしらの病気の可能性がわかるということはあるのでしょうか?
良性もしくは癌でなければ、他のなにかしらの病気の可能性はないのでしょうか
実際の内視鏡画像添付が無く、内視鏡所見の詳細も不明ですので、記載内容だけでは病態は推測困難ですが、大腸ポリープは病理学的には単一の病態ではありません。
内視鏡的切除適応のあるポリープも、その必要性のないポリープもあります。
大腸ポリープは大きく腫瘍とそれ以外のポリープに分けます。
腫瘍以外のポリープには過形成性ポリープ・若年性ポリープ・過誤腫性ポリープ・炎症性ポリープなどがあります。
過形成性ポリープなどは、基本的に異形成の低い細胞が集まってポリープ状になったもので、放置しても直接的に大腸癌になることは通常ありませんので、生検も切除も不要です。
しかし大きくなり、出血のリスクなどがあれば、内視鏡的切除を検討することもあります。
大腸ポリープのうち臨床的に問題となるのは腫瘍に分類されるポリープです。
これにも良性腫瘍と悪性腫瘍があります。
悪性腫瘍でもポリープ状の形態を腫瘍の多くは早期癌です。良性腫瘍は腺腫と呼ばれ大腸ポリープの80%は腺腫です。大きな腺腫は良性腫瘍ですが、前癌状態と考えられます。
以前は、腺腫は全て前癌状態であると考えられていました。しかし癌になるのは腺腫の一部です。ポイントになるのが腺腫の大きさです。
腺腫であれば腫瘍ですので、年月とともに大きくなります。しかし、どういう腺腫が将来的に大きくなり、癌化していくかを小さいうちには予測することは困難です。
一般的な傾向としては、腺腫は大きくなりながら腫瘍細胞の異型度を高めていきます。
統計的には腺腫の直径が1cmを超えた場合に癌を含む可能性が高くなることが示されています。
そのためガイドラインでは、6mm以上の大きさの腺腫を切除対象としています。施設によっては、腺腫であれば5mm以下でも切除される医師もいます。
次回受診した際に、あなたのポリープが上記のどのタイプのポリープであったのかを説明して頂きましょう。
また大腸ポリープの存在部位、大きさ、形態なども合わせて説明して頂き、メモに残しておくことをお勧めします。
実際の画像をみないと何とも言えません。
そのポリープが悪いものだった場合、癌という事で、癌以外の何かしらの病気の可能性がわかるということはあるのでしょうか?→基本的には、良性か悪性か、取り切れているかとり切れていないのか、追加の治療が必要か否か、が分かると思います。
良性もしくは癌でなければ、他のなにかしらの病気の可能性はないのでしょうか→正常粘膜ということはあるかもしれません。
大腸ポリープの多くは腺腫という良性の腫瘍です。他には腫瘍でないものもあります。まずは結果を待ちましょう。
だいたい見た目で悪いものかどうかわかります
そこまで心配する必要はないでしょう
内視鏡の画像も見れないので現時点で判断はできません。
担当医からも「悪いものではなさそうですよ」といわれているのであれば、まずは病理検査結果をお待ちください。
良性であれば、特に問題はないと考えます。
癌以外の何かしらの病気の可能性がわかるということはあるのでしょうか?とのことですが、がん以外でしたら、良性のポリープでいいと思います